地域で守る、人間の安全保障・子どもの安全

投稿者: imaeda

 65年前の「あの日」から、原子爆弾により壊滅された廃墟の中から再生してきた広島市の智恵や市民の体験、計画された都市構造などを活かし、一人ひとりの「いのちの尊厳」や「身体の自由」、財産などを徹底して守る。
 
市民の安全保障が確保されてこその、国家間の平和であり核兵器廃絶の希求である。むしろ平和や核兵器廃絶の究極の目標が、市民の安全保障の確保であるとも言える。
 
警察・県をはじめとする地域の公共サービス、警備会社や消防団、PTAなどをはじめとする民間の団体や、地域の絆による連帯を強く持つ市民らで、互いに支え守る『人間の安全保障』の考え方を深化し、実践する。
 
 防犯は警察組織を有する県の活動と片付けずに、地域の「いのち」は地域の団体や市民で連携して守り合うという意識を高め、公共サービスや、民間団体、市民らを連携的に機能させて防犯意識を高め、犯罪や非行、事故が発生する「機会」を与えず、防止して、生じさせない。

 県が、防犯のための
①防犯行動が自然にとれる「意識づくり」~個を育む対策~、
②互いに支え合う「地域づくり」~つながりを育む対策~、
③犯罪の起こらない「環境づくり」~安全・安心をもたらす対策~、
から日本一安全・安心な広島県の実現に向けて、「なくそう犯罪」運動をなしているが、広島市としてはこれら県の施策を具体的な市の地域性に応用し、実現していく。

 絶えず改善・向上の意識に裏打ちされた『人間の安全保障』を徹底し、安全で安心できる地域社会を育てる。
 
私自身、数年前、事務所の私の執務室に拳銃で銃弾を数発撃ち込まれるという犯罪被害に遭ったことがある。犯人は捕まっていない。誰が何の目的でなしたか不明であるため、再度の銃撃や、身体への直接攻撃、家族への危害などが危惧され、「いつ襲われるか分からない」「相手は拳銃を持っている」という精神的なプレッシャーは甚大だった。筆舌に尽くせないほど辛かったし、今でも不安が払拭されたわけではない。この経験は必ず活かし、市民の生命・身体・自由・財産の安全保障を確保すべき態勢と方策の構築に努める。
 
 また特に、親の愛情の結晶であり、地域の宝でもあり、未来社会の夢・希望である子どもらについては、地域の互助関係を通じてその安全を徹底的に守り、犯罪や非行、事故の被害はもとより、非行やいじめ、虐待や放置からも遠ざけ、絶対に見過ごさない。
ランドセルや制服内蔵型GPS機器の活用などにより、見まもりの充実に努力する。
 
 防犯マップの作成により、子どもが犯罪の被害に遭う危険性の高い場所の発見や対策、回避の方法を実現する。
 
虐待については早期発見、迅速な対応を徹底する。子どもらが地域に守られて伸び伸びと育ち、夢に向かって成長し続ける自己実現型社会を創造する。

重度の障害、疾病、傷害を持つ子どもについては、専門的に対応できる子ども病院の開設、充実により、手厚い対応をし、このような状態にある子どものクオリティ・オブ・ライフを高める。
 
 このように、子どもの親と共に、地域の公的機関、民間団体、市民等のアクターが、地域における子供らの安全を保障し、子供らを深い愛情で暖かく見守り、安心して成長する子どもらを守る。

宮城県で、性犯罪者のGPS機能による所在管理の条例制定が取りざたされている。弁護士的に言えば、プライバシーの侵害である。
 しかし仮に、侵害される自由と比べ、それにより得られる利益、回避される危害が大きいのであれば、導入を検討する余地はある。
 性犯罪から女性や子どもを守ることは、女性や子どものためだけではない。当該性犯罪者に再犯の機会を与えず、社会内更生の機会を与えることにもつながるのである。当然のことながら、再犯はその性犯罪者自身をも不幸にする。
 所在管理の条件が付されることを前提に、再犯の抑止が保たれ、それにより再社会化(起訴猶予、執行猶予判決、仮釈放など)が促進されれば、むしろ性犯罪者の得る自由が制限される自由を大きく上回ることにもなるのである。

 社会全体の利益を最大化し、不幸を最小化するためには、GPS機能による所在管理制度の条例は、十分に検討に値する。