観光都市としての魅力ある広島を魅せる

投稿者: imaeda

 観光の活性化は、即効性のある景気対策・経済力強化と言われている。
 
 広島の観光力は、長崎には勝っているものの、京都には遠く及ばない。

原爆ドーム、厳島神社や、石見銀山という世界遺産が近くに集中する、豊かな観光資源を活かしつつ、大和ミュージアムがある呉市、瀬戸内海の風光明媚なしまなみ海道や尾道、鞆の浦等、豊かな観光資源を持つ近隣地域を巻き込んで、バリエーション豊かで魅力ある観光パッケージを考案し、多くの観光客を呼び込む。

これらの豊富な観光資源が発信する、「平和・核兵器廃絶」、「環境との共生」、「栄枯のわびしさ」、「躍動感ある創造力と人間の営み」、「特色ある地域都市形成」、「歴史と伝統の重厚さ」といったメッセージ力を分析し、効果を明確にターゲット化する。

たとえば、大和ミュージアム(呉市だが)と言うと戦争、兵器というイメージもつきまとうが、「軍事インフラの平和利用、それを強みにした特色ある都市作り」や、「日本人としての魂と故郷・郷土愛、自己犠牲と家族愛、旅立ち・希望、運命・祈り」というメッセージを抽出していると思う(「宇宙戦艦ヤマト」「男たちの大和」がこれらをメッセージにしていることは疑いない。だから「大和」が「ヤマト」に使われた所以でもある)。

原爆ドームと平和公園は、平和と核兵器廃絶だけでなく(重要であることは間違いない)、負のモニュメントのランドマーク的なシンボル化、緑地公園の配置と都市環境、川という資源の活用などの観点から、研究する余地がある。

宮島については、厳島神社(日本三景の一つであること、平清盛の命で建立されたという話だけは有名だが、実は推古朝の時代にすでに創設されていていたこと、もともと朝鮮半島との行き来の海の守り神とされており世界遺産暫定リストに載っている福岡の宗像大社の辺津宮で祀られる市杵島媛『イチキシマ媛』が厳島神社で祀られていることや、現在の鳥居については赤穂四十七士の討ち入りの際に逃れて屈辱的な余生を送った48人目の元浅野藩士が広島浅野藩を頼り身を寄せて鎮魂の思いを込めて建立に携わったことなど、周知されていないことは意外と多い)だけでなく、千畳閣や五重塔、大聖院など多様な宗教施設が密集する島(島自体が厳島神社のご神体という特殊性もある)としての民俗学的特殊性も魅力になる要素がある。
 
 そして、まず「来たくなる好奇心」、そして「来てみて感心」、「食べて泊まって安心」、さらに「また来たくなる関心」をくすぐるような、つまり観光客が1日で通り過ぎるのではなく、宿泊・滞在し、さらに再来訪したくなるような魅力あるプレゼンテーションを研究する。東京ディズニーランドや旭川動物園などの創意工夫も参考になる。

 また、単に広島市内や周辺の観光地巡りだけに終わるのではなく、訪れた観光客が、それぞれの心の芯で、核兵器廃絶と平和の問題についての問題意識と参加意識を持つような、印象的なアピールをする。